ソリューション事業 S.Tさん 写真 本社
本社 開発部
2020年入社

S.Tさん

世の中にない、まったく新しいものをつくりたい

開発部に所属し、収納やランドリー、キッチン関連の家庭用品のデザインと開発に携わるS.Tさん。 「フィッツと並ぶ製品をつくり、天馬のブランド力を高めたい」という志を抱き、日々挑戦を続ける彼が、天馬の製品開発の姿勢やその仕事の魅力を語ってくれました。

徹底的に品質を追求する、「天馬」のものづくりの姿勢に共感

私は昔から何かアイデアを考えたり、工作などでものをつくったりすることが大好きでした。将来はデザイン関係の仕事につきたいと思い、大学は美大でプロクダクトデザインを専攻していたんです。

就職の時期になり、会社をいろいろ調べているなか、天馬という会社を知り、調べていくうちに質実剛健で、まじめにものづくりに向き合う姿勢に共感しました。面接では会長から、「自分たちは品質を徹底的に追求する会社です。あなたにも弊社で、自信をもって世に送り出せる製品を作ってほしい」と言われ、その言葉に感銘を受け入社を決めました。

入社後は開発部に配属され、収納やランドリー、キッチン関連の家庭用品の開発に携わっています。この部には設計やグラフィックデザイン、WEBに詳しい人など、さまざまなバックグラウンドを持った社員がいます。プラスチック製品だけでなく、ステンレスや布製品も開発しており、バイヤーさんのリクエストから開発がスタートすることもあれば、部内の会議で新しい分野の開拓を目指すこともあります。

私は製品開発の仕事に加え、大規模な見本市や自社の新製品発表会の企画とデザイン、ブースレイアウトにも携わっており、従来の弊社の展示手法やイメージをガラリと変えたところ、来場いただくお客様からも高い評価をいただきました。

竿にかけられるバスケット、リップグロスのようなマグボトルなど斬新な商品を開発

入社して最初に開発したのが、竿にかけられるバスケットです。「まずはなんでもいいから新しい製品を考えてみろ」と上司に言われ、あれこれ調べました。そして、普通の洗濯カゴは床において使いますが、そこから洗濯ものを何度も出して、もの干し竿に干す作業を繰り返すのは、体にかなり負担がかかることに気づきました。そこで直接もの干し竿に引っ掛けて、立ったまま洗濯物を干せる洗濯カゴを開発しようと思ったのです。

竿にかけられるバスケット

アイデアは浮かんだものの、最終的な製品の形に結びつけるまでは苦労しました。最初は市販の製品にフックをガムテープで巻いた簡単なモデルを作ったり、構造検証に明け暮れていて……。ある程度、形状が決まったら、3Dプリンターで試作品をつくり、本当に使えるか、問題点はないかを検証しました。最初はプラスチック成形に関する知識もなかったので、上司や技術担当の方に相談しながら、試行錯誤を重ねましたね。

通常、新製品は最初の企画から1年ほどで完成までもっていきます。ところが私は初めての開発だったこともあり、2年半ほどかかってしまいました。それでもようやく完成し、展示会でお客様に披露したところ「いいアイデアだ」と評価された時は、本当に感無量でしたね。今は量産に向けた最後の調整、確認をしています。発売が楽しみでワクワクしているとともに、売れなかったらどうしようとの不安もあります。

リップグロスのようなマグボトル

洗濯カゴとは別に、2つのステンレスボトルも開発しました。こちらは「新しい飲料用ボトルを考えるように」とのお題を会社から与えられ、実際にさまざまなボトルを自分で試し、お店やネットで調べ、現在の問題点を探りました。その結果、「口が小さくて洗いづらい」「ちゃんと洗えているか不安」という声が多いことがわかったんです。そこでまずは、大口径で手がすっぽり入り、洗いやすいボトルを開発しました。

ついでにもう一つ、とにかくデザイン的に面白いものをつくりたいと思い、四角いプラスチックの内部に丸いステンレスのボトルが入ったリップグロスをモチーフにしたデザインを考えました。二重構造なので、結露や水漏れを防ぐための工夫が必要でしたが、なんとか解決し、製品化にこぎつけました。バイヤーさんからは「デザインが尖っていて面白い」と高評価をいただきましたが、「なるべく軽く、たくさん入るものを」との現在のボトルのトレンドとは完全に逆行した商品です。このようなチャレンジングな商品の製品化を認めてくれた天馬の懐の広さには、とても感謝していますね

フィッツと並ぶ製品をつくり、天馬のブランド力を高めたい

天馬という会社の魅力は、お話しした通り私のような新卒の人間にもすぐに新商品の開発を任せてくれるところです。業界のことなど何も分からず、スキルのない人間でも、「こういう製品をつくりたい」というアイデアと熱意があれば、足りない部分は周囲がサポートしてくれます。素人の発想も頭から否定せず、どこか光るものがあれば、なんとか実現しようとみなさんが動いてくれるのです。

ですから開発部で働くうえで、特別なスキルは必要ありません。部内には、3DCADやイラストレーターが使えない人もいます。逆にそのような技術を習得しようと思えば、入社してからいくらでも身につけることができます。大事なことはスキルより、「現行製品のここをこう変えたらもっと良くなる」「こういうものが世の中にないから、作ったら面白いんじゃないか」といった新しい発想をどんどん出せる人です。

天馬は品質に徹底的にこだわり、経営においても非常に堅実な会社です。いっぽうで、安定した基盤があるがゆえに、新しい挑戦も積極的に受け入れてくれる土壌があります。「今までにないものをつくりたい」といった志をもつ人の夢を実現できる場所なのです。私自身、常に今の世の中にないものをつくりたいと思っています。そしていずれは「フィッツ」と並ぶような、多くの人から愛される天馬の新しいベストセラーをつくりたい。それが私の目標です。

天馬はお客様の立場での使い勝手や品質に関しては、細かなところまで徹底的にこだわり、絶対に妥協しません。製品を完成させるまでのテストも、しつこいくらい何度も繰り返します。そうやって長年かけて築きあげてきたものづくりの精神は、本当にすばらしいと思います。でもそれだけに、会社そのものを外に向けアピールする発想がまだまだ足りていないと感じています。今後は天馬という会社の魅力をより社会に知ってもらうためのブランディングやイメージ向上にも、企画やデザインの観点から貢献したいと考えています。

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